昨日はゴーヤの日を紹介しました。そこで今回はゴーヤの栄養素について解説したいと思います。
ゴーヤにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?
果皮を中心に、ビタミンC、ビタミンB1,B2、葉酸、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維が豊富で、種子にはリノレン酸を含むことが知られています。
それぞれの栄養素の特徴は、
ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンCは水溶性ビタミンのひとつです。ビタミンの中で最も多量に必要で、多彩なパワーを持っています。特に女性には嬉しい美肌を作るのに不可欠なコラーゲンの生成と関係が密接です。
コラーゲンは皮膚や骨などの細胞をくっつける接着剤の役割を持つたんぱく質です。この合成を助けるのがビタミンCです。不足するとコラーゲンが上手く作られず細胞同士の結合が弱まり骨や血管がもろくなってしまいます。当然肌荒れも起こりやすくなります。また喫煙者の血中ビタミンC濃度は非喫煙者の約2分の1。通常ビタミンCの所要量は成人で100mgなので喫煙者は2倍の200mg摂取する必要があります。
ビタミンB1(チアミン)、B2(リボフラビン)、葉酸(プテロイルグルタミン酸)
ビタミンB群も水溶性ビタミンです。B1は糖がエネルギーに変化するのに必要。脳の働きを活性化し神経系にも働きます。
B2は糖質、脂質、たんぱく質がエネルギーに変わるのに必要。粘膜の健康も保ちます。結晶は橙色。
ビタミンB群は上記以外にB4、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンがあります。ひとつひとつの働きは異なりますが体内では一致団結して作用してます。どれかひとつでも不足するとすべての作用がストップしてしまうので、B群はまとめて摂るのがおすすめです。
カリウム・食物繊維
カリウムの1日の適正摂取量は男女共に2g、食物繊維は男女共に20~25gです。
カルシウム
体内のカルシウムのうち99%は骨や歯の成分として存在し、貯蔵カルシウムと言われています。残りの1%は筋肉や血液に存在し筋肉の収縮を円滑にしたり、血液の凝固作用を促進したり、精神安定剤の役割も持っています。これを機能カルシウムと呼んでいます。女性が不足しがちなミネラルで、カルトニチンというホルモンがありこれはカルシウムが骨から出て行くのを抑える働きを持っているのですが特に女性は年齢と共に分泌が減少してきます。またエストロゲンもカルシウムが骨から出て行くのを抑える働きを持っているのですが更年期以降に分泌が激減します。なので閉経後の女性は骨がもろくなり骨粗しょう症になりやすいのです。女性は意識して摂取しましょう!1日の適正摂取量は男女共に600mg、20代男性は700mgです。
鉄
成人の体内には4~5gの鉄があります。鉄は体内に酸素を運ぶ役割といざというときのために肝臓や秘蔵に蓄えられているものにわけられます。これらが底をついたとき皆さんがご存知の鉄欠乏症貧血が起こります。1日に3回貧血で倒れてた経験がある方は急いで病院で診察してもらいましょう。鉄分だけでは体内に吸収されにくいのでビタミンCやたんぱく質と一緒に摂取しましょう。1日の適正摂取量は男性:10mg、女性:12mgです。
リノレン酸
脂肪酸のなかで体内で作り出すことが出来ない多価不飽和脂肪酸のなかに入っています。他はリノール酸、アラキドン酸がありこれらを必須脂肪酸と言っています。鰯や鯖の青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)がリノレン酸と同じ働きを持つことがわかっています。
おわかりになりました?こう見てみるとゴーヤチャンプルーは栄養的にとても理にかなっている料理なんだとわかります。実は私はこう思っていて日本人の大半の食生活を昔ながらの純和風にすると生活習慣病が減少するんではないかと。私が考えるぐらいですからすでに同じ考えをお持ちの方いらっしゃるでしょう。和風食:洋風食=6:4くらいにするとダイエットにもいいかもと思う今日この頃です。
(参考文献:舛重正一著 体に役立つ!!栄養のキホンがわかる本)
毎日がんばっているお母さん、奥様へ。照れるけどありがとう!