気に入った、この本

今日も行って来ました。本屋です。私は割りと本屋さんに行くのが好きで、行ってみないとわからないのが本です。月刊誌や週刊誌はコンビニでも見ますが、話題の本は手にとって見たいし、あの本屋さんの独特の匂いが好きなのです。

で、この本を買ってきました。

カラテカの矢部さんと矢部さんがお住まいの大家さんとの日常のふれあいを描いたエッセイです。活字ではなく漫画で物語りは進んでいきます。読み終わった時は暖かい気持ちになりました。矢部さんと大家さんの関係がなんとも暖かくて、愛もあって、矢部さんと大家さんの優しさが溢れています。
マンションに住んでいた矢部さんがとある事情で引っ越すことになり戸建ての2階を間借りすることになります。この戸建ての持ち主、いわゆる大家さんは87歳で一人暮らしです。お互い一人暮らしなんですが話が進むにつれお互いの生活に関わってくることになります。
赤の他人同士が仲良くなり結果的には同居人みたいになるのですが、もともと互いにひとりだったのが一緒に住むことで幸せというか、楽しさと互いに想う優しさがこの本から感じ取れました。
この本読んでて思い出したことがあって父方の祖母も知覧のことを話していました。多くは語らなかったことを憶えています。
母方の祖父母はこれまたまじめな方でTVはNHKしか見ない、本ばかり読んでいる、実直な祖父母でした。あるとき母がおやつがわりにもっていったインスタントうどんを食べることになりお湯を沸かしている時「これで食べられるようになるとは不思議やね」と言ってたそうです。そう、祖父母たちは生まれて初めてインスタント食品を食べるのです。そして食べた時「こんな美味しいもんが世の中にあるのにはびっくりした」と言ったそうです。TVでは僕が遊びに行った時はどうしても民放を見たいのでチャンネルを変えてバラエティを見ていました。当時大人気だった【ドリフ大爆笑】を見ていました。一緒に見ていた祖父は「こんなの見ていたら1億総国民がバカになる」と言って仏頂面をしていましたが、時間が経つにつれてTVを見て笑っていたのを見て私は[面白いと思ってるんだ]と感じ、少し驚きを感じたものでした。
寒い季節ですが、気持ちが暖かくなった1冊でした。
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