自動車の整備士所有の自家用車はキレイなのか?

中古車を買うとき、その店舗の販売員から「この車はうちの整備士の車だったんです。きれいですよ!」ということはよく聞く話です。買うほうとしては「車のプロが乗っていて、整備もしていた車なら間違いないよね」とも思います。

ではほんとのところどうでしょうか?
1級整備士の友人によると「ひとによる」そうです。人間ですので整備士もなんでもかんでもきっちりやる方もいらっしゃれば、おおざっぱの方もいるし、お客さんの車はきっちりやるけど自分の車は必要最低限のことしかしない方とかいろいろです。この友人はお客さんの車はもちろん自分の車もきっちりやるタイプの整備士です。

私の出会った整備士の友人はみんな自家用車の所有歴が10年以上でしたね。車が好きなことと整備士としてのプライドもあるのでしょう。
ひとりはボディは色あせがあり、下回りにはサビが散見された車でしたがエンジンはすこぶる快調。
もうひとりは中古で整備が必要な車を購入して自分で整備して車検も通して現在もその車に乗っている。もう初年度登録からは12~3年は経っているんではないでしょうか。まるでディスカバリーチャンネルで放送しているクラッシックカーディーラーズのエド・チャイナです。あまり新車には興味が無く安く仕入れた車を長く乗ることに趣をおいているみたいです。
話を聞いてみるとオークション会場でほしい車種に出会うのですが、実際に現車を見るとびっくりしたそうです。シートは割と汚れが目立ち、エアコンが効きにくくなっている。ボディワークは良かったそうですがこういう理由で価格は安い。自分で整備出来ないこともないしやってみるかということで購入したそうです。

いちばん苦労したのはエアコンの整備だったそうで、エアコンユニットをはずすためバンパー等をはずしたところ多量のゴミが付着。これを取り除き洗浄することになったのですが、なかなか落ちなかったそうです。苦労したおかげもありエアコンは臭いも無く快適になり、シートの汚れも地道に拭いて取り除き室内のニオイもとれたとも言ってましたね。

結論はひとによるということが大きいみたいです。きれいなのもあれば、そうでないものもあります。むしろ車好きな素人さんが乗っていた車のほうがきれいかもしれません。頭の片隅に置いておきましょう。

整備士さんたちは車を長持ちさせる術を持っています。
中古車を購入する場合整備士さんが乗っていたというのはあまり重要ではありません。自分の目で現車を確認し、試乗することが重要だと言えます。目でみえるところはすべて見てみること!試乗した時はすべてのスイッチ類を稼動させて動作チェックする。エンジン音も聞いてみる。これらをめんどくさい顔せずきっちりやっている車屋さんなら話を進めても良いでしょうね。

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