沖縄返還の日 【基地】<【観光】の沖縄県

今日は沖縄復帰記念日です。1972年の今日で丸45年を迎えました。この年に生まれた方は45歳になるのですね。依然として米軍基地の縮小は進まず、米兵による事件事故も多く報道されている現在の沖縄県。私が観光に行ったのは未だ1回だけです。その時はまだ万座ビーチホテルが建設中でした。
国内外から観光客が多く、綺麗な白い砂浜のビーチと美味しい料理がある沖縄の過去と現在を見ていきたいと思います。

まず1972年5月15日前後の歴史を見てみましょう。

1959年6月:沖縄県石川市(現うるま市)の宮森小学校に米軍機墜落。児童ら17人死亡。
1968年11月:嘉手納基地でB52墜落炎上
1969年11月:佐藤栄作首相とニクソン大統領共同声明で72年の沖縄返還合意
1970年12月:沖縄県コザ市(現・沖縄市)で、アメリカ軍兵士が連続して起こした2件の交通事故を契機にコザ暴動
1972年5月:沖縄の施政権返還(沖縄復帰)
1973年1月:日米安全保障協議委で米軍基地の縮小、統合に合意
この時代、車の通行はアメリカと同じ右側通行。1978年7月に左側通行に切り替わり本土同様の道交法の適用になりました。

現在の沖縄県

一人当たりの県民所得は全国平均の7割程度(約213万円)。
失業率は全国平均が3.1%に対し4.4%と高い。
貧困率が高い(29.9%)。子供の3人に1人が貧困(全国では2012年データで16.3%)
観光収入は1972年は約324億円→2015年は約5913億円。2016年度の観光客数は過去最高の877万人。
2014年度の県民総所得に占める観光収入の割合は12.5%。これは基地関係収入の割合5.7%をかなり上回っています。

県は基地収入からの脱却を目指しています。しかし、本土復帰前の沖縄は基地依存型の経済を強いられていた為、製造業が育ってなく第2次産業の構成比は全国平均24.7%を下回る13.9%(2014年度)です。
沖縄県の国に対する財政依存度は復帰時23.5%から2014年度は37.6%まで拡大しています。
財政的には良い状況とは言えない現状です。

昨日は名護市で基地を辺野古に移設強行に反対する県民大会が開かれました。沖縄県の方々には切実な問題です。私は北朝鮮から見た沖縄の米軍基地は抑止力になっていると思います。しかし、基地がある為に関係の無い一般の方々の命に関わる事件事故が起こっていたり、基地のため、さんご礁等の自然が破壊されることは許されないというのもわかります。
難しい問題です。

私も自分に関係ない対岸の火事という見方ではなく、今日という日が自分の意見を考えるきっかけになりました。

(参考文献:毎日新聞)

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