会社、倒産、人生七転八倒

私は人生の中で4回会社が倒産の憂き目にあってきました。
1~2回なら経験した方多いと思います。まわりを見てもそんな知り合いいません。
お話しさせて頂くと、
1回目:百貨店社員時代
百貨店の外商として勤務していました。

ある日突然に「○月○日に閉店します」との通達。当時31歳
ほとんどの従業員は知らない情報なので「どういうこと?」「うちの会社のこと?」と困惑していました。
「ほんとの話?なにかの間違いじゃないの?」と本気で思いましたね。
その夜のことです。この情報を知ったマスコミの方々が社員通用口で待っていて閉店後退社する社員たちに
インタビューをしていました。
「やっぱり本当だったんだ」
会社側からは一切何もしゃべらないようにと固く言われていた為
ほとんどの社員が「わかりません、あまりに突然のことなので」と口を噤んでいました。
1週間後だったと思いますが、会社側が記者会見を行い正式な閉店が決まりました。
私が在籍していた外商部は約2ヶ月後には解散になり部内異動になり売り場に戻りました。
新入社員の時配属になった地下食料品売り場でした。
私は経験した売り場でしたが、ほとんどの方が売り場経験をかなり前に経験した方ばかりだったので
慣れるのに時間がかかっていたみたいでした。
労使交渉を何度も繰り返して紆余曲折ありましたが
会社側は事前に解雇を予告しましたので、解雇予告手当を支払い、割増の退職金が約束されました。
また、再就職の斡旋もしていました。こういう手続きはきちんとしていたと思います。
百貨店の売上は年を追うごとに下がっています。郊外店は特に軒並み閉店する店舗が多くなってきました。
以前は百貨店といえば家族で行く特別な場所というイメージを子供の時は持っていました。
お昼には屋上の食堂街で定番のお子様ランチを食べるのが一番嬉しかったです。おもちゃが食事についてくるなんて
普通には考えられなかったです。

現在はファストファッションが主流になり値引きを基本しない定価販売の百貨店は敬遠されてしまう・・・時代の
流れなのでしょうか。
百貨店は接客のプロ(今はスペシャリストでしょうね)なので、きっちり研修して接客のノウハウをたたきこまれます。
研修はいやでしたが、おかげで会社が変わっても、プライベートでもこの接客研修は大変役に立っています。
だからかもしれませんが、他のお店に行くと接客が目に余る方がいらっしゃるとすぐ目についてしまいます。
一種の職業病かもしれませんね。
接客についてほしくないお客様が増えたこともあり今では積極的に接客する店員さんは少なくなってきましたね。

休みも2週間に1日だけとか、残業も多かった会社でしたが、楽しい百貨店時代でした。
ある意味ブラック企業だったかもしれないですね。
いちばん良かったのは高校卒業したばかりの方から70歳代の方まで年齢層に幅がある従業員がいたこと。
そのおかげで色んな世代での物の考え方などいろんな話が出来たことが私にとって一番良かったことです。
だってそんな世代を雇用している会社ってそうそうないでしょ。

つづく・・・・・。

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