業界用語

それぞれの業界にはそこでしか通用しない言葉(隠語)がありますよね。今言ってるのは少なくなりましたが、よく芸能人が「ワイハーでしーす、ルービーでティーパー!」なんてことをバブル期はTVで聞いていました。これは「ハワイで寿司とビールでパーティー」とのことだそうです。

私が百貨店に勤めていた時も隠語がありました。1番から5番まであってその都度言ってましたでは意味を紹介しますね。

1番:食事休憩
お昼になると全館に12時のチャイムが鳴っていました。食事に行く方々は「1番行ってきます」と言わないといけませんでした。私が勤めていたところは社食は8Fにありました。いつもそこでかけうどんとカレーのセットを食べていました。当時380円くらいだったと思います。

2番:トイレ
トイレに行く度に「2番行ってきます」と言うのがめんどくさくて言わなかったときのほうが多かったです。

3番:休憩
食事以外の休憩のときに使いました。喫煙所に行く時に「3番行ってきます」というのがあまりに頻繁だとその日は休憩なしでしたね。でも当時はサービス残業が当たり前の時代、退社するのが21時、22時があたりまえだったので昼間の3番は大目に見られていました。

4番:なし(しということで割り当てなしでした)

5番:万引き、泥棒発見時
今ではいろんな場所に防犯カメラ設置してあるでしょうけど、私が勤務していたところはカメラの台数が少なすぎて万引きが多かったです。ある日別の社員が酒の一升瓶をレジを通さずに店外に持ち出したのを目撃、私に小さい声で「あの人、5番です!」と。追っかけて捕まえて、社内の警備会社に引き渡しました。後で動機を聞いたところ「日雇いの仕事にあふれた。でもどうしても酒が飲みたくて盗んだ」とのことでした。確か初犯だったこともあって逮捕はされなかったんじゃなかったかな。後にも先にも5番を聞いたのはこれが初めてでした。

[数字以外の隠語]店内で火事、ボヤがおきたときは店内放送で「只今○階で火の元子ちゃんを探しております」とながれます。火の元子=ヒノモトコと読んで我々社員にまず注意を促します。そのまま鎮火すれば「○階の火の元子ちゃんは無事でした」と放送が入り平常時に戻ります。お客様には何のことかわからないので社員も平常どおり接客しています。むやみにお客さんを動揺させない配慮ですね。

お客様をお呼び出しするときは「お客様のお呼び出しを申し上げます。・・・」となるのですが、社員を館内放送で呼び出すときは「お呼び出しを申し上げます。○○の△△様・・・」と呼び出します。○○には階ごとに呼び名で呼ばれます。ちなみに福岡市内の地名です。私が食料品売り場勤務のときの地名は【高宮】でした。

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