バルブの劣化とタイヤのローテーション

バルブといっても色んなバルブがあります。車のホイールのバルブの話です。
この黒いのがバルブ。あまり気にも留めない方も多いと思いますがこれが結構重要なパーツのひとつです。車を購入して一度も交換した事なんて無いという方は一度点検してみることをお勧めします。
点検は簡単です。
純正ホイールには写真のようなゴム製が使用されています。一部の高級車や社外品のアルミホイールは金属性のバルブが使用されている場合が多いです。点検するのはホイールとの接合点です。ゴム製なので経年劣化はします。ここが硬くなってしまい密着性が悪くなって空気がもれてきます。
バルブをつまんで、左右にゆらして確認しましょう。
キャップを開けてみてここからも漏れていないか確認してみましょう。昔ながらの方法ですが、自転車と同じでつばをつけてみるのも良い方法です。もし漏れていたら風船みたいに膨らんできます。

タイヤ交換したときに同時にバルブ交換をしておくとパンク以外での空気漏れの心配がいらないので安心して運転することができます。1個あたり100円~200円ぐらいなので、1,000円程で安心して運転できるのですからここはケチらないで4個とも交換しておきましょう。




以前のコラムでタイヤ交換の話をしましたが、今日はローテーションの話です。
今までは[対角線でローテーションしましょう]と言っていました。いまはこれではすべての車にはあてはまらなくなっています。
何故かというと、
①前後で違うタイヤサイズである
②タイヤの回転方向が決まっている
が主な理由です。

ローテーションが出来ないのは①の場合か、①と②の両方持ち合わせているタイヤの場合です。
②の場合は前後の入れ替えでのローテーションができます。
対角線上でローテーションすると回転方向が逆になってしまうので前後のみになってしまうのです。写真のようなマークが付いていなければ対角線上でのローテーションでも大丈夫です。
駆動輪側のタイヤは減りやすいので、一般的にはFFは前輪のタイヤの減りが早く、FRやMR、RRは後輪の減りが早いといわれています。
FF:フロントエンジン・フロントドライブ、いわゆる前輪駆動=ほとんどの車に採用されている駆動方法。
FR:フロントエンジン・リヤドライブ、いわゆる後輪駆動=スポーツ車に多い=86やフェアレディZなど。
MR:ミッドエンジン・リヤドライブ、リヤアクスルよりエンジンが前方にあり後輪を駆動する=国産ではMR2、MR-S、外車はランボルギーニ、フェラーリ(すべてのモデルではありませんが)など。
RR:リアエンジン・リアドライブ、リヤアスクルよりエンジンが後方にあり後輪を駆動する=乗用車で有名なのはポルシェ、あとは乗り合いバスなど。

では4WD=AWDの場合はどうしましょう。②の場合ならばローテーションはこれも前後で行えます。
AWDは前後で同じサイズの場合が多いみたいです。おなじAWDでも日産のGT-Rは前後で違います。

タイヤをローテーションすることでタイヤの寿命を劇的に延ばすことができます。節約する方法のひとつです。節約を我慢するのではなく、楽しみながら節約してみたらいかがでしょう。

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