「何事が起きたのか!」
とびっくりして行ってみるとどうも冷蔵庫の中から音がしたようだ。
おそるおそる開けてみると・・・フルーツの缶詰が破裂していました。冷蔵庫の中は缶詰の中身が飛び散って掃除するのが大変でした!
という事例が発生しているようです。

爆弾とは缶詰の破裂のことです。冷蔵庫の中だけではなく、部屋に置いておいた缶詰が破裂することもあるようで破裂の勢いで照明器具が破損した事例もあるようです。
缶詰ってそもそも破裂するものなのでしょうか?
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会によると
「極めてまれではあるが破裂します」とのこと。
では何故破裂するのでしょうか?
こちらも協会によると、
①肉や魚が腐って微生物が繁殖してガスを出し缶が膨張して破裂する。
②缶の鉄と中身の果物の酸が化学反応を起こして水素ガスが発生して破裂する。
このふたつの理由があるそうです。ほとんどの場合②で破裂することが多いそうです。缶を保存している場所の温度が高くて時間が長ければ長いほどこの化学反応は起きやすくなります。
消費者庁への相談件数も増加傾向にあるそうで、破裂した缶の中身は【あんず】【みかん】【もも】【トマト】【パン】【ペットフード】等々です。
災害備蓄用で買い置きしている家庭が多くなっていることが相談件数の増加になっていると推測できますね。
皆様のご家庭で備蓄用の缶詰がある方は点検が必要です。
何を点検すればいいのでしょうか?
それは「賞味期限」です。協会によると年4回、最低でも年2回は点検して下さいとのことです。
●賞味期限
記載された「年月日」まで「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
●消費期限
記載された「年月日」まで「安全に食べられる期限」のこと。
(※特定非営利活動(NPO)法人日本もったいない食品センターより)
もし点検して膨らんでいる缶詰を見つけた場合はどうしたらいい?
「安全な場所で缶を開ける」と言っています。
でも安全な場所ってどこ?戸建てなら庭でやればいいですけど、集合住宅の場合は外に持っていくのには無理がありますよね。私なら缶をバケツの中に入れて缶詰を雑巾等で覆ったら缶切を使い少しづつ穴を開けていきます。思いっきり振った炭酸飲料を開けるときタブやキャップを少しづつ開けていきますよね。このイメージに似ています。
開けたら中身は傷んでいる場合が多いので食べずに廃棄しましょう。
魚や焼き鳥の缶詰は賞味期限が少し過ぎているほうが味が染み渡っていて美味しいともいいますが、膨張している缶詰は別です。家庭で備蓄している方も多いと思うのでこれを機会に点検してみてはいかがでしょう。