アリジゴクって何?

アリジゴクって知ってますか?
アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫です。すり鉢状のわなを砂地などに作り、アリなどの小動物を餌にします。昭和のお家の縁の下なんかには必ず見つけたもんですが、今は基礎がコンクリートでしっかり固められているのでなかなか見る機会が減ってきてます。

今回は捕獲を試みました。我が家は昔ながらのお家なので、縁の下にアリジゴクがたくさんあります。本当にアリを捕まえてもいいのですが、無益な殺生はせずここは笹の葉を使いたいと思います。
笹の葉の先っぽでアリジゴクを刺激すると餌と間違えて砂をかけてきます。これでここに潜んでいることがわかります。本来、ここにアリなどの小動物が入り込むと砂をかけ、落ちてくるのを待ち捕獲します。
すべてのこのわなにアリジゴクが潜んでいるとは限らないのでこの笹の葉で確認するわけです。この方法やったのは小学生以来です。

ちなみに、笹の葉でなくても細長い葉っぱならなんでもいいと思います。私は笹の葉が一番微妙なアタリをつけられるのでこれで確認しています。

動画でも確認できますが、くわがたみたいなふたつのアゴがみえます。でも実際はどんな形、見た目に興味がわいてきます。てなわけで捕獲したかったのであります。
捕獲の方法は実に簡単で、左手で笹の葉を使い、いることを確認しながら右手には移植ごてを持ち一気に掘り起こすだけです。普段は地中に潜り込んでいるので普通に掘り起こすだけでは見つけにくいのです。

昆虫の幼虫期はなんでもそうですが、グロテスクですよね。背中はでこぼこしていて、大きいアゴ。確かにこれではさまれたら逃げることはできないでしょう。基本はじっとしています。油断して噛まれないように注意しましょう。アリジゴクは捕食の際に獲物に唾液を注入します。実はこの唾液には毒性があります。この毒、フグやヒョウモンダコの毒で御馴染みのテトロドトキシンの130倍だそうです。この毒を分泌しているのはアリジゴクですが作っているのは共存する細菌になります。気をつけましょう。

捕獲した幼虫はもともと地中にいるので、日中に顔を出すことも無いでしょう。本当に死んだようにじっとしています。この容姿を見ると仮面ライダーに出てくる怪人みたいに思えてきました。

我が家みたいに田舎のお家に行くと見つかるアリジゴク。近所の神社の縁の下にいるかもよ。

成虫のウスバカゲロウはこれです。

             【フォト蔵より】

ウスバカゲロウは成虫で約半年の寿命があるそうです。口が無いので餌を捕獲できません。カゲロウの仲間には2~3日の寿命のものもいるそうです。名前のとおりなんともはかないです。

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