軽油って凍るの?沖縄と北海道では軽油の質が違う?他!

前回からのつづきです。
軽油の話。軽油はその熱効率の良さから現在では国産、外車問わず乗用車のエンジンに採用されているだけではなく、トラック、バス等のディーゼルエンジン用燃料として、またその他発電、農業・建設機械のディーゼルエンジン用燃料、さらにボイラー等の加熱用燃料としても使用されています。
軽油は沖縄と北海道では質が違うって知っていましたか!夏なら問題ないのですが、問題は冬。出発地が九州で北海道などの寒冷地に行く場合は凍りにくい軽油を入れる必要がありますよってことです。
そう、軽油は凍るんです。
JIS規格(JIS K 2204)では、流動点の違いにより、特1号から特3号まで5種類に分類されています。夏期は1号または特1号、冬期は2号(寒冷地は3号、特3号)と、季節により使い分けるようになっています。流動点というのは流動性が保たれる温度のことを言っていますが具体的な温度は以下の通りになります。
特1号=5℃
1号=-2.5℃
2号=-7.5℃
3号=-20℃
特3号=-30℃
となっています。沖縄県など一年中温暖な気候のところは特1号だけでもいいのですが、仮に真冬スキーに行きたくなり沖縄県から北海道までディーゼルの車で旅行をした時沖縄で入れた軽油は極寒の北海道では流動点が5℃なので知らないで走っていると流動性が失われ(要は凍って)途中で止まってしまう可能性がありますよってことになります。実際に関東から東北や北海道に遊びに行ってこれを知らなかったことで翌朝エンジンをかけようとしましたが、エンジンがかからずどうにもこうにも困ったという話があります。

ではどうすればいいのでしょう?
簡単です。寒い地域に行ったら現地のガソリンスタンドで満タンにすることです。なので今まで入っている燃料を出来るだけ少なくして現地の軽油での給油量を増やせば良いだけです。そうすればまったく心配せずに燃料も凍ることなくスムーズに走ってくれます。
寒い季節に寒い地域へお出かけする場合は覚えておけば損はありません!

軽油はセルフスタンドでは入れにくいですよね。泡をふくため今どこまで入っているのかがわかりにくいですよね。しかもガソリンと比べて粘着性があり手に付くとベタベタになります。手に付いたからといってすぐに手が荒れるわけではないのでしっかり石鹸等で洗い流せば問題ありません。少し匂いが残るかもです。

セルフ以外のガソリンスタンドで軽油を入れるときは軍手をしているのに、ガソリンを入れるときはいくら寒くても軍手を使用していませんよね。気づいていましたか。理由は静電気を防ぐ為です。いちばん引火性の高いガソリンだと重大事故になってしまうのでガソリンの給油中は軍手を着用しないようになっています。私も以前寒いからという理由で使用していたら上司から注意を受けました。

これは絶対にやってはいけません!!ディーゼルエンジンは軽油ではなく灯油でも作動するということを悪用する輩がいます。これは立派な脱税になります。重大な犯罪です。こういうことを防ぐ為にガソリンスタンドは軽油の給油所と灯油の給油所が離れています。もしセルフで自分で車に入れようとするところを見つかったら脱税容疑で逮捕されますよ。トラックも警察の方で路上での抜き打ち検査をしているので混ぜて使っているとすぐしろうとでも見ればわかりますから言い逃れは出来ませんよ。

ガソリンもそうですが、税金が二重に徴収されているのは納得できません。自動車工業会やJAF等で国会に陳情していますがいつもうやむやです。これでは今の若い世代も車からは遠ざかってしまいます。国の基幹産業である自動車製造にはもう頼らないという態度の表れでしょうか?国産の車がどれだけ世界の名門のメーカーを抑えて世界を席巻したことを。車屋だけではありません。それに付随する部品メーカーだって、品質で世界を席巻してきたのです。チームで勝利をかち得たのです。ドイツの品質にだって負けてないですよ!むしろ国産のほうが芸が細かいのです。
私は日本のメーカーが好きで好きでたまりません。静粛性も、耐久性も、立て付けの良さも優れています。税金が安くなれば、乗り手は確実に増えると思いますが。どうですか、安部総理。ここも忖度して下さい!

唯一悪いところをいうなら、過去のモデルの部品をメーカーが製造を止めているところです。純正部品としてせめて製造が終了しても10年~15年は製造していてほしいと思っています。
こう考えるのは私だけでしょうか?

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